学科紹

学科長からのメッセージ

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています.これを書いている3月30日現在,日本で感染爆発は起こっていないものの,感染者数は日に日に増加しています.感染拡大を防ぐため,ほぼすべての小中学校と高等学校は3月3日から休校措置をとっていますし,多くの企業は出張自粛や在宅勤務などの取組みを行っています.岡山大学でも,3月25日の卒業式と4月2日の入学式が中止になり,新年度の授業開始も4月20日に延期されました.

ウイルス終息のために医学や薬学の発展が必要なのは言うまでもありませんが,情報技術の役割も小さくありません.実際,企業の在宅勤務を可能にしているのはインターネット、グループウェア、Web会議システムなどの情報技術です.採用活動のための会社説明会や面接もWeb会議システムで行われています.一方,自宅で過ごす小中学生や高校生は,インターネット上の動画を見たり,SNSで友達と情報交換したり,オンラインゲームをしたりして楽しんでいます.また,国外に目を向けると,台湾では薬局のマスクの在庫状況を把握するためのアプリが,韓国では自宅隔離中の市民の行動を管理するアプリが利用されています.情報技術には解決すべき課題も多くありますが,私達の生活を守るための社会基盤として,今後ますます重要になるでしょう.

 情報系学科では,そのような社会基盤を支える技術者や研究者を目指す学生達が,情報技術の基礎から応用までを学んでいます.数学,情報と計算の理論,データ構造とアルゴリズム,コンピュータのソフトウェアとハードウェア,プログラミング,音声・画像・自然言語の処理,人工知能,情報ネットワーク,データベース,セキュリティなどに関する講義・演習・実験を通して基礎学力と実践力を身に付けています.また,卒業生の6割以上が大学院に進学し,最先端の研究を推進しています.

 情報の分野では新しい技術やアイデアが次々に生まれています.それらが社会生活を大きく変えることもあります.安心安全かつ便利で豊かな社会の実現に向けて,私たちと一緒に情報技術の未来を拓きましょう.

令和2年度 情報系学科長 高橋 規一

コンピュータに関する学問を体系的に教育

 高度情報化社会といわれて久しい現代において,情報系学科はその社会基盤を支えるのに必要不可欠な技術者および研究者を養成します。そのために,コンピュータのソフトウェアとハードウェア,人間の知能を代行する人工知能,情報と計算の科学,ならびにそれらを知能システムや社会情報システムに応用する技術など,情報処理に関わる様々な知識を,理論と実習のバランスをとりながら系統的に教育します。ここで学ぶ技術は,社会の隅々に浸透したあらゆる情報サービスの基盤技術として,これからの産業と社会の発展のために不可欠となるものです。


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充実した学科専門科目と柔軟なコース選択

 学科専門科目としては,プログラミング言語,情報処理システム,情報処理基盤,実験等,の4つの分類において,それぞれ充実した授業科目を用意しています。これによりコンピュータの基礎理論,システム構成技術,高度なプログラミング技術を体系的に学習できるとともに,人工知能,メディア情報処理,情報ネットワーク,情報倫理などの先端的テーマについて学ぶことができます。  情報系学科で設定している,計算機工学コースと,知能ソフトウェアコースには,共通する授業,実習が多いことから,柔軟なコース選択が可能です。


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技術革新の担い手となる人材の育成

 情報系学科では,講義,実験,演習や特別研究によって,情報処理に関する専門技術とともに,論理的な思考・記述力,具体的な問題への応用力,システムの設計能力,国際的に通用するコミュニケーション能力などを養成します。また,学問領域としての計算機科学(コンピュータサイエンス)を重視し,大学院博士前期課程あるいは博士後期課程への進学を奨励しています。充実したカリキュラムを通じて育成される専門的な知識を基礎として,総合的な視野と高い倫理観を備え,産業,文化,環境,医療など幅広い分野の技術革新の担い手となる人材を育成します。


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