教育理念
人間、社会、環境等の何れにも配慮し、人類の存続と繁栄に必要な科学技術の発展のために、基礎研究と応用研究に邁進し、先端的研究を志向し、その成果を 基に国内外及び地域に貢献するために、学部・修士・博士課程の特長ある教育システムにより高度専門技術者、若手研究者の育成を行います。
岡山大学工学部は、平成23年4月より機械システム系学科、電気通信系学科、情報系学科および化学生命系学科の4学科構成に改組し、自主的な行動力、総合的な判断力、国際性、倫理観を有する「課題探求型人材」育成のために4年一貫教育を次の理念で行います。
また、各学科内には、コースが設定されており、より専門的な人材の育成を図ります。
「課題探求型人材」育成のための教育理念
Idea1 専門分野の基礎的知識の修得と活用能力、自主的な学習能力、探求能力の育成
Idea2 幅広い視野と柔軟で総合的な判断能力の育成
Idea3 倫理観、社会貢献する態度の育成
Idea4 日本語と外国語の充分なコミュニケーション能力、及び情報活用能力の育成
Idea5 豊かな人間性の育成
教育課程
岡山大学工学部では、課題を自ら探求し、その課題を解決するために、考え、工夫することができる人材を育成することを目標に掲げ、教育改革に取り組んでいます。
改組後は、入学したすべての学生が工学の基礎を十分に修得し、技術者・研究者に必要な基礎的なスキルと、幅広い工学・技術の基本的知識を身につけた後 に、十分な専門知識を修得できるように教育システムを構築しました。また、講義だけではなく、物に触れ、体験して学習する演習・実験科目にも重きをおいて います。
1年次には、教養教育科目(ガイダンス科目含む)と全学科に共通の「専門基礎科目」を履修します。
1年次のガイダンス科目及び専門基礎科目は、学科混在のクラス編成となっており、他学科の学生との交流のきっかけとなります。
2年次には、教養教育科目と、コース振り分け前の前期に各学科共通の「学科専門科目」を、後期には学科専門科目と、「コース専門科目」の基礎的な科目を履修します。
3年次には、コース専門科目の履修により専門能力を高めます。
その際、他の学科・コースの学科専門科目・コース専門科目をも受講できるようにします。
4年次には、コース専門科目の履修により専門能力を一層高めると共に、特別研究を行って課題発見・探求能力、自主的学習力・デザイン力・プレゼンテーション力などを総合的に身につけます。
ガイダンス科目・専門基礎科目
社会人として必要な基礎的な素養・能力
日本語と英語のプレゼンテーション力、基本的な情報処理能力、工学倫理、工学安全教育
自然科学の基礎知識
物理学基礎、化学基礎、生物学基礎、微分積分、線形代数、確率統計、微分方程式
幅広い工学の基本的知識
工学部の9つのコース専門分野の重要基本技術についての概論、プログラミング、4つの学科ごとの基礎実験実習